私の主治医はお兄ちゃん
次に美音が目を覚ましたのは3日後のお昼頃だった。
俺は学校があったため、放課後美音の病室に向かった。
駿「美音…」
美「駿介…ごめんね。心配かけて。」
…違う。
美音が悪いわけじゃないのに。
涙目になって俺に謝る美音。
駿「美音は悪くねぇだろ。そんなに謝るな。」
俺がそう言うとにっこり笑顔になりながら
美「ありがとう。」
と言った。
駿「美音もう体調はいいのか?」
美「まだみたい。」
…そっか。
美「ねぇ。駿介。」
駿「ん?」
美「私いつになったら帰れるんだろう」
駿「……」
コンコン
そんな会話をしていると優兄が入ってきた。
優「駿介、来てたのか。美音熱測ろうか。」
美「えぇ…」
駿「美音、早く帰るためにも頑張ろうよ。」
美「だって…」
駿「やっぱガキには頑張れないか…」
ついそんなことばかり言ってしまう。
でも美音は
美「できるもん。」
少し頬を膨らませて体温計を受け取った。