私の主治医はお兄ちゃん
優「美音さーん。早く腕出してください。」
美「嫌!!ぜーったい嫌ったら嫌!!」
午後のラストの回診。
うちのお嬢様は大変ご立腹だ。
優「美音は血液検査しなきゃいけないの。」
美「私もう2回も頑張ったもん。中でグリグリされても見つからなくてやめてって言ってもやめてくれなかった!!」
どうやら俺がいない間に採血をした看護師が美音の血管を確保できず刺したまま中で探した為相当痛かったそうだ。
優「今度は俺がやるから頑張ろ?」
美「もう嫌なのーっ!グスン……」
優「俺は一度も失敗した事ないだろ?」
美「そうだけど…もう頑張れないーっ!」
駿「美音〜優兄困ってるじゃん。あと1回くらい我慢しろよ。ケホッ」
美「いつも1回で済む駿介には分からないもん!」
優「わかった。わかった。でも今日中には検査したいんだよ。また時間あけてくるからその時はするからな?」
俺がそう言って病室を去ろうとすると…
美「待って。」
美音は俺の白衣の裾を掴んだ。
??
美「行かないでっ。」
美音がそう言ってくるのは珍しい。
優「美音どうした?」
美「いやっそばに居て…」
優「駿もいるだろ?」
美「駿介も一緒だけど優也兄も一緒!!」