私の主治医はお兄ちゃん
駿「ただいま。」
玄関をゆっくり開けると小声で俺はそう言った。
湊「おかえり。」
優「おかえり、なぁ駿介。」
家に帰ると湊斗兄と優兄は起きて待っていてくれた。
駿「なに?」
優「もうすぐテスト期間だろ?ちょっと無茶しすぎなんじゃねーの?」
湊「うん。帰りがこうも遅いとさ……」
心配そうに俺を見ている2人。
でも今は少しでも美音に何かしてあげたくて。
駿「大丈夫。お願い。今はもうちょっとだけがんばらせて欲しい。」
俺がそう言うと2人は黙ったまま頷いた。
優「今は見逃してやる。けどもし何かあったら絶対言えよ?」
駿「分かってるよ。」
それだけ言うと俺は晩飯を食わずに部屋に行った。
晩飯を食うとどうしても眠くなってしまう。
寝る前に少しはテスト勉強しないと。
それからテスト勉強をして深夜3時過ぎ、俺は眠りについた。