私の主治医はお兄ちゃん
湊side
今日は美音と兄貴が中庭を散歩すると言っていた日。
今日は仕事は休みだったけど様子を見に来た。
遠目ですぐに兄貴と美音がいるのが分かった。
…でも。
なんか美音の様子がおかしい。
なんだかふらついているようにも見える。
急いで駆け寄り美音のおでこへと手を伸ばした。
湊「やっぱり熱がある…兄貴、美音こんなに熱があるのになんで散歩なんて…」
普段だったら絶対にありえないこと。
それは俺ら兄弟から見ても兄貴は美音の体調には敏感だから。
でも今日はそんなことなくて。
俺が声をかけた瞬間に倒れたのは兄貴の方だった。