私の主治医はお兄ちゃん
駿介side
今日は美音の様子がおかしい。
少し言い争いになっていると美音が突然美音がせき込んだ。
大丈夫と言い張る美音を見ていられずにナースコールを押そうとした瞬間に1人の看護師が入ってきた。
桜庭と名札をつけたその人は美音の発作止めと言って点滴をし始めた。
「やめろ!!!!」
突然の事すぎて咄嗟に怒鳴ってしまった俺。
美音はピクリとし、また咳き込んだ。
その桜庭という人が点滴した薬は美音がアレルギーを持っている薬。
俺も辛そうな美音をいつでも助けられるように医者を目指しているし、優兄や湊斗兄のそばでたくさん見る機会が多かったからそれくらいわかる。
それでもやめようとしない看護師は美音に点滴だけしてすぐに病室を出て行った。
すぐに点滴が入るのを防ぐために点滴のチューブを強くめにつまみ、これ以上薬が体に入らないようにし、すぐに優兄のPHSに連絡した。