私の主治医はお兄ちゃん
駿介side
あれから意識がなくなった美音…
優兄と湊斗兄とすぐに病院へ運んだ。
美音は40℃を超える熱があり立っているのも辛い状態だったんだと思う。
駿「全く…無理しやがって…」
優「だな…」
湊「でも美音が病院を抜け出すなんて初めてだろ。それなりの理由があるにきまってる。」
駿「誰かに何か言われたとか?」
優「もしかしたら…気付いてるのかもしれない…」
駿「え…?」
DNA検査の結果が届いていた。
優兄、湊斗兄、そして俺は父さんの子どもではあるけれど、美音は別の男性の子どもだった。
俺らは血は繋がっているけど…
”種違いの兄妹”……
湊「気付いていると思う根拠は?」
優「駿介があの場所に気付いた。それに対してさすが双子だな。って言ったら突然泣き出したんだ。」
…気付いている。
”きっと優也せんせいもあなたのことそのうち…”
そんな声が美音の病室が聞こえてきて、俺は咄嗟に隠れてしまった。
でも…
その時に言われていたのかもしれない。