私の主治医はお兄ちゃん
次に目が覚めたのは午前の4時頃。
テーブルで眠っていたらしい。
駿「……あれ?」
気付くと俺には毛布がかけられてあった。
優「あ、起きたか?そんなとこで寝てると風邪引くぞ。」
そこには今日当直のはずの優兄。
駿「あれ?今日当直じゃ……」
優「あ、そう。今日のカンファレンスで使う資料忘れて取り来ただけだからすぐ戻る。」
……そうなんだ。
その時ふと昨日の父さんからの電話を思い出した。
駿「少しだけ話す時間ある?」
優「ん?どした??」
……俺は優兄に父さんからの電話の内容を話した。
すると優兄は眉間にしわを寄せて言った。
優「今あまり話してあげられる時間ないから今日必ず時間作るよ。湊斗にも話しておく。」
駿「分かった。」
優「ごめんな。あと、今日帰ってきたらご飯作り置きしておくからあまりカップ麺ばっか食うなよ?」
そう言って俺の肩をポンと叩くとそのまま慌ただしく出ていった。