私の主治医はお兄ちゃん
優「……美音少しこのまま冷やしておいて。」
そう言うと優也兄は氷のうを用意し始めて、そのまま優也兄の部屋に連れていかれた。
美「ごめんな……ヒクッ……さい…グズン」
泣いちゃダメだって分かってるのに……
優也兄の部屋に入った瞬間、火傷の痛みと自分がしてしまったミスに涙が溢れでた。
優「美音、俺の目をみて。」
優也兄は私の左手を冷やしながら言った。
美「ぅん…」
私が素直に優也兄の目を見るとすぐに優也兄は口を開いた。
優「俺は今ちょっと怒ってる。なんでかわかるよね??」
美「コーヒーをこぼしちゃったのと、カップを割っちゃったから……ヒック……本当にごめんなさい。」
優「違う。火傷したのに隠していたから。冷やしてもないし……。」
美「グズン……ヒック」
優「親父とお袋のためにしてあげたかったのは分かるよ。でも無理をするのは良くないよね?」
そう言いながら優也兄は軟膏を塗って包帯をグルグルと巻いてくれた。
美「ごめんなさい………グズン」
優「もう無理はしないよ??分かった?」
美「ぅん…」
優「じゃあ親父とお袋のところに戻ろうか。シュークリーム、出してやるんだろ?」
美「うん!!」