私の主治医はお兄ちゃん





美「ゴホッ…ゲホゲホ……」


ママが部屋を出て行くとすぐに出てくる咳。


なんでこんな時に咳出てくるの??

もう迷惑かけないようにしたいのに。



美「ゲホゲホゲホゲホ…ゼー…ゴホッ」


……どうしよう喘息だっ


深呼吸しなきゃ。


喘息がバレないように布団に潜って私は深呼吸をした。


美「スー…ゲホゲホッ……ハー…ゴホッ」



美「ハー……ケホケホ…」


だんだん治ってきた。
良かった。



もう少し寝ようかな。









気付いたら私は眠っていた。


優「……お。…みお!」

美「ごめん。寝ちゃった。」


優「熱下がったみたいだな。晩飯出来たけど食えそうか?」

美「……ぅん。」


本当は食欲なかったけど嘘をついた。


心配かける事が迷惑だと思ったから。




私は優也兄に連れられてリビングへ行った。



するとすぐに駿介が駆け寄ってきて私のおでこに触れた。

駿「もう体調大丈夫なのか?」

美「うん!もうすっかり!心配かけてごめんね?」



駿「本当だよ。バカ美音のくせに、」


美「うん。ごめんね?」

私がそう言うと駿介は少し驚いた顔をした。
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