どタイプの人と出会ってしまった件について
出会い
ー大学生活3回目の初夏
大学生活も半分が終わり、サークルにバイト、課題に遊びに毎日充実した生活を送る宇野 乙葉(うの おとは)の今日は、サークル活動の日だった。
所属するダンスサークルの規模は約300人。
大学で1番大きなサークル。
まぁ、来る人はその半分くらいだけど。
そんでもって、その規模を持ってしても私を知らない人はいない。たぶん。
「乙葉さん、おはようございます。」
「おはよー。」
ほら。
私はこの人知らないけど。
1年生なのか2年生なのかわからないまま挨拶を返した。
目が悪いうえにコンタクトもメガネもしない。
メガネは芋っぽいでしょ。許されるのはイケメンだけよ。授業中はかけるけど。
コンタクトはシンプルに乾くから嫌。
私は見た目に対するプライドがやたら高い。
高校に入る頃、化粧を始めると「可愛い」と言われ始めた。
昔から目立つ方のグループにいたし、告白も数回されたこともあるし、別にブスと言われたこともない。
ただ、「可愛い」と言われたことはなかった気がする。
歳を重ねる度に「可愛い」と言われる回数が増えた。
化粧が上手くなったのと、自然と垢抜け、痩せたこともあったのだろう。
それが私の自尊心を高めた。
あと、母と姉が美人なため、私もその2人に見合った子になれたようで嬉しかった。
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