交わることはない
見合い☆☆
お母さんと六時半に
待ち合わせをしていた
私は、お気に入りの
ワンピースを着て
髪をハーフアップにし
下の髪を強めに巻いた。
アクセサリーは‥‥
ピアス・・・
遥にもらったもの・・・・
嫌だな・・
未練みたいで・・
でも・・気にいっているから・・
六時に家を出て
グランドホテルに向かった。
ホテルに着いて
20階の展望デッキ型のレストランに
向かう・・・
・・・と・・・
手をバシッと捕まれて
‥‥振り向くと・・
怖い顔をした遥がいた。
「‥‥‥遥?‥‥なぜっ‥‥」
「こっちが、ききたいよ。
なんなの?俺が告白してるのに
返事もなく見合いとか?」
「えっ、だって、遥
私に呆れたんじゃ・・?
それに、沢山の女の子達と
楽しそうにしていたじゃない。」
「どこが?七湊は俺をなんだと
思っているの?」
「‥‥また‥‥
そんな、怒んなくても‥‥」
「怒るよね。
で、七湊は、やっぱり
俺じゃ、嫌だから
お見合いをするんだね。
そうなんだね?
ならさ・・
ちゃんと振ってよ。」
と、言われた。
私は、頭をふりながら
「‥‥‥‥‥‥‥イャ‥ジャナイ‥」
と、言うと
遥は、私を抱き締めながら
「七湊、聞こえないから
もう、一回言って。」
「・・嫌じゃないの!
‥‥遥がっ‥‥遥が好き!!」
と、言うと
「もう、マジでダメだと思った。
見合いなんて、焦ったから。」
と、言いながら
ギュっと抱き締める遥。
私も遥の背中に手をそっと回す‥‥
「俺は、七湊が好き
めちゃくちゃ、好きだ。
もう、絶対離さないから。
わかった?」
「・・はい。
ねぇ、でも、どうして、ここに?」
と、きくと
「あいつが、相原が
友達づたえに知らせてくれた。
今回は、あいつに相原に
感謝してる。」
と、言うから
私は、思わず笑ってしまった
すると
「あ~あ、誤解すんなよ。
俺は、相原を好きでも
何でもないから。」
と、否定する遥に
「うん。クスッ、わかってる。」
と、言うと
「やっと、俺のものになった。
じゃ、行くよ。」
「えっ、どこに。」
「そんなもの、
俺が、七湊にお見合いなんか
させるとでも?
直接いって断るに決まってる。」
「嘘っ。」
「何?七湊は、俺がいながら
見合いするつもりなの?」
「ううん、お見合いの場所で
断ろうかと・・・」
「だめだめ。
七湊は、直ぐに丸め込まれたり
するから。一緒に行く
七湊一人だと心配だから。」
「うふっ、わかった。
じゃ、遥、一緒に行って。」
と、言った。
正直、あのお母さんだし
心配はあった。
「ちょっと、その前に。」
と、遥に言われて
エレベーターのある通路の隅に
連れて行かれて
キスをされた。
「・・もぅ・・外‥‥」
と、言う私に
「俺のだと、確認。」
と、遥に言われて
真っ赤になってしまった。