交わることはない
七湊と遥②☆☆
遥は、お父様に
私との今後の話をしてくれて
「親父から、
婚約も結婚も早く進めるように
言われたんだ。
それで、七湊のご両親に
ご挨拶をしたい。」
と、言ってくれた。
「お母さんには、先日お会いしているけど
お父さんにお会いしていないから」と。
お母さんに連絡すると
お母さんは、すごく喜んでくれたが
「お父さんには、七湊から
直接伝えた方が喜ぶんじゃない。」
と、言われて
少し引っ掛かりがあったが
「うん、わかった。
連絡してみるね。
日にちは、お父さんとお母さんで
決めて知らせてね。」
と、言うと
「そうね。」
と、言った。
すぐにお父さんに連絡すると
少し元気がないようだったが
「七湊は、彼とだったら
幸せになれるんだな?」
と、言われたから
「うん。」
と、返事をすると
「そうか、わかった。
幸せになりなさい。」
と、言ってくれた。
お父さんにも
お母さんに言ったように
「挨拶に伺う日にちが決まったら
連絡してね。」
と、言って電話を切った。
なんか両親のぎこちなさが
気になり遥にも話すと
「お母さんから連絡きたら
きいてみよう。」
と、言ってくれた。
それから数日後に
お母さんから連絡がきて
「今週の土曜日のお昼に。」
と、言われて
「お母さん?お父さんと
何かあった?」
「えっ、どうして?」
「う~と、なんとなく」
「大丈夫よ。土曜日楽しみに
待っているからね。」
「そう?わかった。
じゃ、土曜日にね。」
と、話して電話を切った。