交わることはない

遥と七湊☆☆

大夢と鈴の話をきいて
二人は驚いたが
良いように進むといいね
と、話していた。

そんな二人は正式に婚約者同士となった。

遥は、毎日専務として
働きながら、父親から会社について
学んでいた。
朝も早くから、夜遅くまで
と、なることが多く
七湊は、遥の身体を心配しながら
食事を考えて作っていた。

七湊は、年少さんのクラスの
副担任をしながら
園の事を学んでいる。

園長先生も他の先生方も
とても優しく指導してくれて
毎日が充実していた。

会社関係で遥と一緒に参加しないと
行けないときは、お父様から
連絡が入るようになっている。
遥は、イケメンだし
かなりモテる

あちこちの会社から
我が娘をどうか、とか
姪をどうか、とか
の話が舞い込んでくるが
お父様が、全て断ってくれている。

社内でも遥の人気は、絶大だが
遥が男性にも女性にも
淡々と変わらない態度で接するため
『クールで堕ちない男』
と、言われているらしい。
お父様が笑いながら
話してくれた。

そんな遥だが・・

「ただいま」
「お帰りなさい。」
今日は、少し早く帰宅した遥
「食事の準備している間に
汗流してきたら。」
と、キッチンに戻ろうとする私の
手を優しく取って
「少しだけ」
と、私を抱き締める遥
私も「うん」と言いながら
遥の背中に手を回して
遥のスーツの上着を軽く握ると
「七湊、愛してる。」
と、私の首元で囁く遥に
「うん、私も遥が大好き。」
と、遥の背中をポンポンとすると
「ごめん、七湊。
食事 後で ちゃんと食べるから
七湊を抱かせて。」
と、言う遥に
七湊は、コクンと頷くと
遥は、私をひょいと抱き上げて
寝室のベッドに運んだ。

遥に沢山キスをされながら
私の弱点も気持ちよいとこも
知りつくした遥に何度も意識を
飛ばされてしまう。

ここ数日、遥は忙しくて
帰ってきてご飯を食べたら
寝てしまう生活が続いていたから
少し早く帰ってきた遥に
七湊も嬉しかった。

遥が頬を撫でる感触で目が覚めて
二人で食事をして
二人でお風呂に入り
再び、遥に抱かれて
甘く熱い夜を過ごした。
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