交わることはない
七湊☆☆
何度もデートをドタキャンされ
笑子ちゃんに呆れられる日々の中・・
昨夜、大夢さんから連絡があり
今日は、久しぶりのデート。
会社に入社してから
中々、デートできない・・
何度ドタキャンされても
やはり‥‥会いたいなぁ・・と
仕事が忙しい大夢さんに
会いたくても
言えずに我慢をしていた
そんな私に大夢さんから
『七湊。明日は早くあがれそうだから。』
と、メールがきて
待ち合わせをした。
ウキウキしながら
待ち合わせ場所についた。
七時に駅前広場・・
だが・・・
5分・・10分・・15分・・・
‥‥と、過ぎ‥て‥いく‥‥
もしかして‥‥‥
嫌、違うよね‥‥
不安を振り払おうと
‥‥頭をふる・・
あっ、大夢さんから電話・・
「も‥し‥‥」
「七湊っ、わりぃ
会社の仲間と飲み会になった
また、埋め合わせする。」
と、一方的に切られた。
今・・八時・・過ぎ・・
はぁ‥‥まただ・・・・
・・やはり・・・
もう、何回目?・・
何十回目?・・だろう··・か····・
仕事や仕事仲間を大切にしている
大夢さん。
約束をすると来れないことを
わざわざ電話やLINEで
連絡をしないといけない
そんな時間すらも
邪魔をしている・・
ずっと、私はそう思っていた。
もぅ、やめよう・・・
大夢さんの邪魔もしたくない
それに・・
きっと、大夢さんにとって
私は、大切な存在ではない・・・
だって、本当に大切なら、
待ち合わせ場所に
それも暗くなって行く中
1時間以上も放置することは‥‥
ない‥‥はず・・・
私は、私だけを
愛してほしい・・
それだけ・・‥‥
私と大夢さんは、
決して‥‥‥交わらない・・
私は、大夢さんが好きだけど
大夢さんは、私が大切ではない
それに今まで一度も
好きだとも・・愛してるとも
言われた‥‥こともない・・
もぅ・・・やめよう・・
毎回のドタキャンに・・
疲れちゃった・・
それに‥私は‥
そんなに・・ものわかりの良い・・
女では・・ない‥‥