はやしくんに、紫陽花の花束を。

なんて、考え事をしながら帰り、明日を楽しみにしてなかなか眠れずにいると、知らずのうちに寝落ちしていてすぐに今日になった。


はやしくんに会える。そう思うと楽しみと緊張なら、緊張が買ってしまうぐらい心臓がばくばくする。


少し早めに家を出て、集合場所の白いオブジェの前に着くが15分も早く着いてしまったのでさすがに居ない。


「えっななせ、早いね?」


そして待って2分ぐらいではやしくんが登場。


「え、はやしくんも早いね」


「あー、うん。ちょっと寄らなきゃ行けないところがあって」


無地の紙袋を手に下げ、そう言うはやしくん。明日用事があるって言ってたからそれに使う何かだろう。


という私も明日は用事がある。そういえば、今日はやしくんに付き合ってもらう私の今日の買い物は、明日のための買い物。あと、慶次郎の誕プレが追加された。


「私も買い物付き合ってもらうし、はやしくんの買い物も付き合ったのに」


「うん。これはちょっと内緒のもので」


おっと隠し事だ…。


まだこの人との関わり方よくわからないからなぁ…。そうなんだ、と言ってもう触れないようにしておこう。



「ななせは、何買うの?」


そう言われて、とりあえず明日必要なものを買う、という話をした。


「はやしくんは、お姉さんの結婚祝いに何かプレゼントした?」


「あー。うちはデキ婚だったから、オムツ3箱」


「3箱!?結構場所とらない?」


姉だし良いかなって。と言って笑う。


確かに実用的だとは思うけど、 個数は考えようと心に誓った。にしても実用的なものか…


私の場合夫婦で使うもの渡さなきゃいけないし、なんだか難しいなぁ。
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