大好きだけど大嫌い

少し距離が縮んだ

病院へ着くと、前回の診察室に連れられて、椅子に座らされた

速「で!なんで昨日来なかった?俺来いって言ったよね?」

桃「いや、昨日は委員会だったの!」

速「んなめんどくさいもん抜けてこればよかったのに笑」

桃「けど病院来ても、針さされて痛いし、どっちもどっちかなーって思って...笑」

速「けど残念だねこれから頻繁にさされないといけなくなっちゃった」

桃「え?」

速「桃花ちゃんの体は喘息って言って、一種の呼吸困難障害なんだ」

桃「え、それって死んじゃうん?」

速「いや、俺が死なせないから大丈夫安心して?そのかわり点滴ひとつで涙目なるなよ?笑」

え、先生にバレてたの

桃「泣いてないし!」

速「またまたーそんなこと言って。痛くて泣いてたやろ?」

桃「ケチ!あ、けどせんせー治療してる時はさ、優しい先生でおって?」

おいおい、上目遣い可愛いな。

速「それは約束できないな。素直に言うこと聞いたらな?」

桃「うーん、考えとく」

速「おう!じゃあ今日は帰ってもいいけど、走るのとか禁止ね!?」

桃「はーいっんじゃ帰るー」

速「ん、気をつけてな」

桃「ありがとせんせ!じゃあね!」

速「あ、ごめんあと一つ」

桃「なーにー?」

速「これから桃花って呼んでもいい?」

桃「もち!」

速「よっしゃ!んじゃバイバイ」

桃「ばいばーい!雄輝先生!」
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