-bLue iSlaNd-
まだ3週間もあるじゃないか?
僕にはこの時期に宿題をやるなど考えられなかった。
夏休みの最後の日に真剣にやれば終わるんだろ?
僕の甘い考えは毎年夏休みが始まると生まれてきて、夏休みが終わり新学期が始まったころに無責任にも僕を置いてどこかに去っていく。
今まで毎年そうだったのに、今年も僕はそれを忘れて遊びに呆けている。
海に来たからと言って、一人ではすることもない。
僕は波打ち際まで歩いて行った。
すると、僕がいつも座る場所には誰かがいた。
僕の特等席なのに……
誰なんだよ!?
僕はそう文句を言ってやろうと、近づいて行った。