-bLue iSlaNd-
何を考えてそう言ったのかはわからないけど、気付けば僕の口はそう言っていた。
君は驚いたような顔をして僕の方を見つめた。
その時、僕と君の目が合って、僕はようやくしっかりと君の顔を見ることができた。
やっぱり君の顔は悲しくて、瞳には揺れる冷たい滴が溜まっていた。
「黒だけじゃない……。向こうで小さな星が光ってるだろ?」
僕は空に浮かぶ数個の星を指さしてそう言った。
「私には黒い空にしか見えない……。」