極上御曹司のヘタレな盲愛
ヘタレ御曹司の慟哭
29年生きてきて…過去一番に浮かれた日だった。
子供の頃からずっと欲しくてたまらなかった桃の心も身体も手に入れて…。
何日か前までは言葉を交わす事もままならなかったのに…入籍までしたんだぞ!
浮かれないわけないだろう。
一昨日…。
俺の手でトロトロに身体は溶けているくせに、桃は可愛い事を言って俺にお預けを喰わせた。
俺の事をちゃんと好きだと思ってから結ばれたいと頬を染めて言う桃に、俺は俄然燃えた。
ずっと好きだったと俺が告白し、数々の誤解を解いてからは、桃が俺を避ける様子はない。
もう俺に捕まってしまったと観念しているようでもあるし、桃から好意を感じられる瞬間もある。
強引に攻めれば、押しに弱い桃の事だ。きっとすぐに落ちる!
でも、桃が押しに弱い事を知っているだけに、俺は早く結婚して桃を縛ってしまいたいんだ!
いつ高橋のようなヤツが出てくるかわからないから。
実際、本人はちっとも気づいてはいないようだが…学生時代と同様、社会人になっても桃は地味にモテている。
社内でも桃の事をいいと言っているヤツの噂をたまに耳にする。
男だけの酒の席でもニタドリの双子姉妹の話がよく出るのだが…。
大抵『連れて歩くなら花蓮。嫁さんにするなら桃』という意見で纏まる。
社長の娘という事や、光輝が陰で『俺の大事な妹たちに軽々しく手を出すんじゃねぇ』と男性社員達に事あるごとに釘を刺していた事もあり、これまで桃や花蓮に告白してくるような勇者は出てこなかったが…。
花蓮が悠太と婚約してしまった今、社長の娘の残った方を得ようとする野心家の男がいつ現れるやもしれない。
しかも、女子社員達のくだらない噂のせいで辛い思いをしている桃の事を、俺が守ってやらねば…と男気を燃やしているのも高橋だけではない筈で…。
自分に自信のある高橋を皮切りとして、これから桃に告白する男が続出するかもしれない。
だから俺は…。
すぐにでも俺が桃と婚約した事を会社で公表したい!
そして早く桃の身も心も手に入れて結婚してしまいたい!
だったら早急に!とことん俺に惚れさせよう!桃が俺から逃げられなくなるように…。
コソコソ隠れてじゃなく、俺と桃が社内公認でイチャイチャ出来るように…女子社員の『噂』の力を、逆に利用してやろう。
俺は花蓮じゃなく、桃の事が大好きなんだと会社中に噂を流してもらおう。
桃は俺のものなんだと、会社中で噂してもらおう。
ついでに桃に嫌がらせをしている女どもをどうにかしてやるか…。
うまくいけば、長年2課の懸念だったアイツらの事もどうにかできるかもしれない。
俺はもうすぐニタドリを辞めて水島に戻るが…アイツらをあのままにはしておけない。
俺は朝、桃が朝食を用意している隙に光輝に電話して、桃と俺が一緒に出勤する事と、そのためひと騒動起きるだろうから力を貸して欲しいと頼み、俺の計画を話した。
以前から2課のアシの悪評を聞いていたり、桃の事をなんとかしてやりたいと思っていたらしい光輝は二つ返事で引き受けた。
子供の頃からずっと欲しくてたまらなかった桃の心も身体も手に入れて…。
何日か前までは言葉を交わす事もままならなかったのに…入籍までしたんだぞ!
浮かれないわけないだろう。
一昨日…。
俺の手でトロトロに身体は溶けているくせに、桃は可愛い事を言って俺にお預けを喰わせた。
俺の事をちゃんと好きだと思ってから結ばれたいと頬を染めて言う桃に、俺は俄然燃えた。
ずっと好きだったと俺が告白し、数々の誤解を解いてからは、桃が俺を避ける様子はない。
もう俺に捕まってしまったと観念しているようでもあるし、桃から好意を感じられる瞬間もある。
強引に攻めれば、押しに弱い桃の事だ。きっとすぐに落ちる!
でも、桃が押しに弱い事を知っているだけに、俺は早く結婚して桃を縛ってしまいたいんだ!
いつ高橋のようなヤツが出てくるかわからないから。
実際、本人はちっとも気づいてはいないようだが…学生時代と同様、社会人になっても桃は地味にモテている。
社内でも桃の事をいいと言っているヤツの噂をたまに耳にする。
男だけの酒の席でもニタドリの双子姉妹の話がよく出るのだが…。
大抵『連れて歩くなら花蓮。嫁さんにするなら桃』という意見で纏まる。
社長の娘という事や、光輝が陰で『俺の大事な妹たちに軽々しく手を出すんじゃねぇ』と男性社員達に事あるごとに釘を刺していた事もあり、これまで桃や花蓮に告白してくるような勇者は出てこなかったが…。
花蓮が悠太と婚約してしまった今、社長の娘の残った方を得ようとする野心家の男がいつ現れるやもしれない。
しかも、女子社員達のくだらない噂のせいで辛い思いをしている桃の事を、俺が守ってやらねば…と男気を燃やしているのも高橋だけではない筈で…。
自分に自信のある高橋を皮切りとして、これから桃に告白する男が続出するかもしれない。
だから俺は…。
すぐにでも俺が桃と婚約した事を会社で公表したい!
そして早く桃の身も心も手に入れて結婚してしまいたい!
だったら早急に!とことん俺に惚れさせよう!桃が俺から逃げられなくなるように…。
コソコソ隠れてじゃなく、俺と桃が社内公認でイチャイチャ出来るように…女子社員の『噂』の力を、逆に利用してやろう。
俺は花蓮じゃなく、桃の事が大好きなんだと会社中に噂を流してもらおう。
桃は俺のものなんだと、会社中で噂してもらおう。
ついでに桃に嫌がらせをしている女どもをどうにかしてやるか…。
うまくいけば、長年2課の懸念だったアイツらの事もどうにかできるかもしれない。
俺はもうすぐニタドリを辞めて水島に戻るが…アイツらをあのままにはしておけない。
俺は朝、桃が朝食を用意している隙に光輝に電話して、桃と俺が一緒に出勤する事と、そのためひと騒動起きるだろうから力を貸して欲しいと頼み、俺の計画を話した。
以前から2課のアシの悪評を聞いていたり、桃の事をなんとかしてやりたいと思っていたらしい光輝は二つ返事で引き受けた。