極上御曹司のヘタレな盲愛
昨日…。
朝の騒動も終結し…桃が…俺の事を好きだと言って自分から俺の頬にキスをしてきた。

狙い通りだ!
それにしても!なんなんだ!この可愛い生き物は!
どれだけ俺を好きにさせたら気がすむんだろう。絶対に今夜こそ抱いてやる!と心に誓った。

帰りに待ち合わせをして、手を繋いで言い合いをしながら家に帰るのも…この上なく幸せだった。

ずっと思い描いていた…。
桃とこんな風に笑い合えることを。

ずっと夢に見ていたんだ…。
桃とこうして愛し合えることを。


桃とようやく心が繋がり…身体を繋げる事ができて…本当に幸せだった。

桃のソトもナカも…どこに触れても柔らかくて…ふわふわで…トロトロで…愛しくて。
堪え切れないように漏らすいつもより甘い声も…可愛くて可愛くて…愛しくて。
とにかく全部俺好みで…滅茶苦茶気持ちよくて…幸せで…。

しかも、どさくさ紛れにダメ元で「婚姻届を出しに行こう」と言ってみたら、まさかのOKだった!

3ヶ月の猶予も待たずして桃と結婚出来るなんて信じられない!

愛しくて愛しくてたまらなくて…。
何度も何度も抱いた…。

明け方近くになり…。桃に掠れた声で「これ以上するなら結婚しない」って、半泣きで言われてようやくヤバイってなったけど…。
もう…本音を言えば、会社なんか行かずにずっと桃と繋がっていたかった。


午前中…役所に婚姻届を出しに行った時も…幸せで…。
無理をさせたせいでヨロヨロと足元の覚束ない桃が「人でなし!鬼畜!変態!」と悪態をついていたが、それも可愛くて仕方がなかった。
何とでも言うがいい。お前はもう俺のものなんだから…と思っていた。

婚姻届を提出した後、役所の前で桃を抱きしめながら…俺は不覚にも泣きそうになった。
世界中に『俺は20年以上好きだった女とやっと結婚したんだ!』と知らせたい気分だった…。


本当に幸せだったんだ…。


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