極上御曹司のヘタレな盲愛
「ただいま〜」
「おっ、帰ってきたな」
「桃、体の方はもう大丈夫なの?」
「あら〜、たくさんお買い物したのね〜」
「だって…大河が…!」
お買い物から帰ると、リビングに父、光輝、花蓮、悠太が揃っていた。
母もキッチンから出てきて迎えてくれた。
「だって大河が…いいって言うのに、退院祝いだからって、いっぱい買ってくれちゃうんだもんっ!」
スマホも「これがいいかな〜」って言ったらすぐに「何色?」って訊かれて、手続きを大河がさっさと終わらせてしまった。
「お前はあっちで座っていろ」って…。
その後で寄ったデパートでも…。
秋物の服を何着も私に当てて、満足げに「うん、可愛い!」と呟くと、どんどん買ってしまう。服に合わせて靴もバッグも!
止めても「いいだろう。退院祝いだし…。俺…お前の彼氏だし…」って言うばかりで…。
生まれて初めて男の人と付き合う事になったけど…。
世の中の彼氏って…みんなこうなの…?こういうものなの…?
買い物をしている間も…。歩いている時も…。
手を繋いでいない時は、大河の手が私の腰や肩や背中にずっと回っているし…。
レジ待ちの時なんかは、ずっと優しい目で見つめられ…髪を撫でられて…。
ただでさえ、大河のせいで目立つのに!
店員さんも周りのお客さんも頬を赤らめていた。
生まれて初めて男の人と付き合う事になったけど…。
世の中の恋人達って…みんなこんなに距離が近いの?
何時もくっついているものなの⁉︎
何もかも初めての私は、もうずっと恥ずかしくてたまらなかった…。
「大河…お前…いきなり全開だな…」
「うるさい…。俺は誰に何を言われようが、これから桃に尽くして尽くして…甘やかしまくるって決めたんだよ!」
光輝に言われて、開き直ったように尊大に言い放つ大河に、私はまた赤面してしまう。
そんな私達を見て、父と母、花蓮と悠太はクスクス笑いが止まらない。
そういえば、まだ私達が付き合う事をちゃんと家族に言っていなかった。
なぜかみんな、私達2人を見ても、そんなに驚いていないけど…。
みんなが揃っている今、ちゃんと言っておこうかな…。
「あのね…」
みんなが私の顔を見る。
「あのね…。この度は…いっぱい心配かけちゃって、本当にごめんなさい」
ペコリと頭を下げる。
「あとね…。私…大河と付き合う事になりましたっ!」
多分、真っ赤になっているに違いない。
母には大河とキスをしている所を見られちゃったかもだし…。
父にそれを報告されているかもしれないし…。
もう恥ずかしすぎる!
「お母さん!荷物を部屋に置いたら、すぐに夕飯の準備手伝うからねっ!」
そう言ってみんなの反応も見ずに、私は早々に逃げ出したのだった。
「おっ、帰ってきたな」
「桃、体の方はもう大丈夫なの?」
「あら〜、たくさんお買い物したのね〜」
「だって…大河が…!」
お買い物から帰ると、リビングに父、光輝、花蓮、悠太が揃っていた。
母もキッチンから出てきて迎えてくれた。
「だって大河が…いいって言うのに、退院祝いだからって、いっぱい買ってくれちゃうんだもんっ!」
スマホも「これがいいかな〜」って言ったらすぐに「何色?」って訊かれて、手続きを大河がさっさと終わらせてしまった。
「お前はあっちで座っていろ」って…。
その後で寄ったデパートでも…。
秋物の服を何着も私に当てて、満足げに「うん、可愛い!」と呟くと、どんどん買ってしまう。服に合わせて靴もバッグも!
止めても「いいだろう。退院祝いだし…。俺…お前の彼氏だし…」って言うばかりで…。
生まれて初めて男の人と付き合う事になったけど…。
世の中の彼氏って…みんなこうなの…?こういうものなの…?
買い物をしている間も…。歩いている時も…。
手を繋いでいない時は、大河の手が私の腰や肩や背中にずっと回っているし…。
レジ待ちの時なんかは、ずっと優しい目で見つめられ…髪を撫でられて…。
ただでさえ、大河のせいで目立つのに!
店員さんも周りのお客さんも頬を赤らめていた。
生まれて初めて男の人と付き合う事になったけど…。
世の中の恋人達って…みんなこんなに距離が近いの?
何時もくっついているものなの⁉︎
何もかも初めての私は、もうずっと恥ずかしくてたまらなかった…。
「大河…お前…いきなり全開だな…」
「うるさい…。俺は誰に何を言われようが、これから桃に尽くして尽くして…甘やかしまくるって決めたんだよ!」
光輝に言われて、開き直ったように尊大に言い放つ大河に、私はまた赤面してしまう。
そんな私達を見て、父と母、花蓮と悠太はクスクス笑いが止まらない。
そういえば、まだ私達が付き合う事をちゃんと家族に言っていなかった。
なぜかみんな、私達2人を見ても、そんなに驚いていないけど…。
みんなが揃っている今、ちゃんと言っておこうかな…。
「あのね…」
みんなが私の顔を見る。
「あのね…。この度は…いっぱい心配かけちゃって、本当にごめんなさい」
ペコリと頭を下げる。
「あとね…。私…大河と付き合う事になりましたっ!」
多分、真っ赤になっているに違いない。
母には大河とキスをしている所を見られちゃったかもだし…。
父にそれを報告されているかもしれないし…。
もう恥ずかしすぎる!
「お母さん!荷物を部屋に置いたら、すぐに夕飯の準備手伝うからねっ!」
そう言ってみんなの反応も見ずに、私は早々に逃げ出したのだった。