極上御曹司のヘタレな盲愛
「桃!ここを開けろ!開けてくれ!」
大河!なんで⁉︎
「開けろって!おばさん、ここ蹴破ってもいい?」
そんなのダメよ!
でも開けられるわけない!
今は大河の顔なんて見られない!
お布団を頭からかぶり直して小さくなった。
お願い…!帰って…!
ドンドン!
ドアを思い切り叩かれる。
「桃!開けてくれ!お前に言わなきゃいけない事がたくさんあるんだ!」
嫌よ!何も聞きたくない!
聞いちゃったら…別れられない!
聞いちゃったら…大河の事を諦められなくなっちゃうもん!
「桃!開けなくてもいいから、ちゃんと聞け!
何を勘違いしているか知らないが…。
お腹の中の子は、俺の子だ!俺と桃の子なんだよ!」
………⁉︎いま……なんて……言った…?
「う……嘘よ…」
「嘘じゃない!俺と桃の子だ!」
「嘘よ!だって…!
大河と私は…私が歩道橋から落ちて…ずっと眠って目が覚めてから付き合い始めたんじゃない!しかも!キスしかしてないしっ!
だから大河との子の筈がないんだもんっ!」
「間違いなく俺の子だ!身に覚えだってちゃんとあるっ!だって…!
俺とお前は…もうとっくに結婚してるんだからなっ!」
……え………?
結…婚…してる…て…なに…?…どういう…こと…?
…私は…ベッドから降りて…フラフラとドアの方に歩いた…。
ガチャ
鍵を開けると同時にドアが開いて、大河が部屋に飛び込んできた。
「…とっくに…結婚してるって……どういう…こと…なの…?」
久しぶりに、大河の青みがかった目を見て話す事ができた…。
「なんて顔してんだ…。泣きすぎだろう…。本当にごめんな…」
大河がギュッと私を抱きしめる。
ああ…大河の胸の匂い…大好き…。
「詳しい話は後でゆっくりするけど…。
桃と俺は慰安旅行の日から、桃が歩道橋から落ちて怪我をする日まで、俺の家で一緒に住んでいた。
桃と…愛を確かめ合って…お互いに納得して…俺たちは2人で役所に婚姻届を出しに行ったんだよ。
でも…入籍したその日に…。
桃は結婚の報告を美波ちゃんと恵利ちゃんにするために、定時後…晩飯を食べに行って…そしてその帰りに歩道橋から落ちてしまった。
だから…この2ヶ月以上、本当はずっと…お前は似鳥 桃じゃなくて、水島 桃だったんだよ…」
大河!なんで⁉︎
「開けろって!おばさん、ここ蹴破ってもいい?」
そんなのダメよ!
でも開けられるわけない!
今は大河の顔なんて見られない!
お布団を頭からかぶり直して小さくなった。
お願い…!帰って…!
ドンドン!
ドアを思い切り叩かれる。
「桃!開けてくれ!お前に言わなきゃいけない事がたくさんあるんだ!」
嫌よ!何も聞きたくない!
聞いちゃったら…別れられない!
聞いちゃったら…大河の事を諦められなくなっちゃうもん!
「桃!開けなくてもいいから、ちゃんと聞け!
何を勘違いしているか知らないが…。
お腹の中の子は、俺の子だ!俺と桃の子なんだよ!」
………⁉︎いま……なんて……言った…?
「う……嘘よ…」
「嘘じゃない!俺と桃の子だ!」
「嘘よ!だって…!
大河と私は…私が歩道橋から落ちて…ずっと眠って目が覚めてから付き合い始めたんじゃない!しかも!キスしかしてないしっ!
だから大河との子の筈がないんだもんっ!」
「間違いなく俺の子だ!身に覚えだってちゃんとあるっ!だって…!
俺とお前は…もうとっくに結婚してるんだからなっ!」
……え………?
結…婚…してる…て…なに…?…どういう…こと…?
…私は…ベッドから降りて…フラフラとドアの方に歩いた…。
ガチャ
鍵を開けると同時にドアが開いて、大河が部屋に飛び込んできた。
「…とっくに…結婚してるって……どういう…こと…なの…?」
久しぶりに、大河の青みがかった目を見て話す事ができた…。
「なんて顔してんだ…。泣きすぎだろう…。本当にごめんな…」
大河がギュッと私を抱きしめる。
ああ…大河の胸の匂い…大好き…。
「詳しい話は後でゆっくりするけど…。
桃と俺は慰安旅行の日から、桃が歩道橋から落ちて怪我をする日まで、俺の家で一緒に住んでいた。
桃と…愛を確かめ合って…お互いに納得して…俺たちは2人で役所に婚姻届を出しに行ったんだよ。
でも…入籍したその日に…。
桃は結婚の報告を美波ちゃんと恵利ちゃんにするために、定時後…晩飯を食べに行って…そしてその帰りに歩道橋から落ちてしまった。
だから…この2ヶ月以上、本当はずっと…お前は似鳥 桃じゃなくて、水島 桃だったんだよ…」