極上御曹司のヘタレな盲愛
振り返ると光輝と花蓮がいて、黒い感じでニヤニヤ笑っていた。
「なんだよ!」
口を尖らせて言うと、2人は家の中の悠太と桃の方を見ながら。
「大河、お前ヤバくないか?」
「あんたバカなの?大河」
と口を揃えて言ってきた。
思うんだが…花蓮はとても綺麗な顔をしているのに…中身が黒い。
4つも下なのに精神年齢は俺らと同等か、それ以上だ。
なのになぜかその黒い部分を、桃と悠太には見せようとしない。
美人で頭が良く、運動もでき、しっかりして人当たりもいい…完璧な優等生の顔しか見せないんだ。
「調子に乗って桃に意地悪ばかりしてると、いつか悠太に持っていかれるぞ」
「このヘタレ王子!心を入れ替えないと本当に桃に嫌われるわよ!」
「へ…ヘタレ…って」
「ヘタレにヘタレって言って何が悪いの?」
花蓮は腰に手を当てて、俺の事を舐めるように下から目を細め顎を突き出して見上げる。
見上げられているのに見下されているようで、非常に気分が良くない。
「う…うるせぇよ…」
「そっちこそうるさい!私は大河に頑張ってもらわないと困るの!もっと大人になって桃に優しくして!
女は優しい男に弱いんだからねっ!本当に桃が悠太の事を好きになっちゃったらどうするのよ!」
お…お前、本当に初等部2年か?
中にオバちゃんが入ってるんじゃないのか?
そう訊きたかったが、また怒られそうなので口を噤んだ。
それにしても…。
おじさんに『ガキめ…』と言われ…。
花蓮に『ヘタレ、もっと大人になって桃に優しくしろ』と言われ…。
光輝に『意地悪ばかりしていると桃を悠太に取られるぞ』と言われたのは結構なショックだった。
うちの祖父さんも、嫌がる事をいっぱいして桃のお祖母さんに嫌われたって言っていたしな…。
花蓮の言うように、心を入れ替えて桃に優しくしてみようか…。
そうしたら…俺にも…さっき悠太に見せていたような可愛い笑顔を、桃は見せてくれるんだろうか…。
想像してみたら…泣き顔よりも、可愛い笑顔の方が断然嬉しいや…。
よし!優しくしよう!
とりあえず、もうすぐ来る桃と花蓮の誕生日だ!
プレゼントはいつも母さんが用意しておいてくれるけど…。
今年は桃に、何か特別なものをやろう…。
お前は俺にとって特別なんだぞって…教えてやろう!
「なんだよ!」
口を尖らせて言うと、2人は家の中の悠太と桃の方を見ながら。
「大河、お前ヤバくないか?」
「あんたバカなの?大河」
と口を揃えて言ってきた。
思うんだが…花蓮はとても綺麗な顔をしているのに…中身が黒い。
4つも下なのに精神年齢は俺らと同等か、それ以上だ。
なのになぜかその黒い部分を、桃と悠太には見せようとしない。
美人で頭が良く、運動もでき、しっかりして人当たりもいい…完璧な優等生の顔しか見せないんだ。
「調子に乗って桃に意地悪ばかりしてると、いつか悠太に持っていかれるぞ」
「このヘタレ王子!心を入れ替えないと本当に桃に嫌われるわよ!」
「へ…ヘタレ…って」
「ヘタレにヘタレって言って何が悪いの?」
花蓮は腰に手を当てて、俺の事を舐めるように下から目を細め顎を突き出して見上げる。
見上げられているのに見下されているようで、非常に気分が良くない。
「う…うるせぇよ…」
「そっちこそうるさい!私は大河に頑張ってもらわないと困るの!もっと大人になって桃に優しくして!
女は優しい男に弱いんだからねっ!本当に桃が悠太の事を好きになっちゃったらどうするのよ!」
お…お前、本当に初等部2年か?
中にオバちゃんが入ってるんじゃないのか?
そう訊きたかったが、また怒られそうなので口を噤んだ。
それにしても…。
おじさんに『ガキめ…』と言われ…。
花蓮に『ヘタレ、もっと大人になって桃に優しくしろ』と言われ…。
光輝に『意地悪ばかりしていると桃を悠太に取られるぞ』と言われたのは結構なショックだった。
うちの祖父さんも、嫌がる事をいっぱいして桃のお祖母さんに嫌われたって言っていたしな…。
花蓮の言うように、心を入れ替えて桃に優しくしてみようか…。
そうしたら…俺にも…さっき悠太に見せていたような可愛い笑顔を、桃は見せてくれるんだろうか…。
想像してみたら…泣き顔よりも、可愛い笑顔の方が断然嬉しいや…。
よし!優しくしよう!
とりあえず、もうすぐ来る桃と花蓮の誕生日だ!
プレゼントはいつも母さんが用意しておいてくれるけど…。
今年は桃に、何か特別なものをやろう…。
お前は俺にとって特別なんだぞって…教えてやろう!