極上御曹司のヘタレな盲愛
「昨日、お前がここを出てすぐに、家の鍵を渡すのを忘れた事を思い出した。
出張から昼に戻って社食に行ったら、悠太から桃達は外に食べに出たって聞いて…。
じゃあ社屋に入る前に桃を捕まえようってロビーまで降りたんだ。
ちょうど花蓮が昼受付の当番で…。
『桃との新婚生活はどうなのよ』って訊いてくるから…。
夜中に俺の腕の中で眠る桃がどれだけ可愛いか…。
朝目覚めてキスすると真っ赤になる桃を、どれだけ俺が愛おしく思ったか…。色々教えてやっていたんだよ…。
アレ見ていたんだな。
全然通ったの気づかなかったよ。
あ、言っておくけど、俺がお前の事を好きだって事は、花蓮も光輝も悠太も…桃以外の周りの人間みんな、ずっと昔から知ってるからな!」
なんだ…そうだったんだ…って!
花蓮に一体何を言っているのよ!
しかも、大河が私を好きな事をみんな知ってるって…。
「もう…恥ずかしすぎる…」
顔を赤くして私が言うと、大河は笑ってまた私を強く抱きしめる。
大河の胸に顔を埋めながら、私はふと気付いて顔を上げて大河の目を見つめて言った。
「大河…あのね。私今気づいた…。
私…大河の事を好きかどうかはまだわかんないけど…。
私…大河の胸の匂いは好きよ。何だかとってもいい匂いがする…。
こうして抱きしめられるのも好き…。なんかドキドキするけど…安心できて…幸せって思うの…」
目をつぶって大河の胸の匂いをスんと嗅ぎ…やっぱ好き…ってスリっと胸に頬を寄せると…大河の体がピクンと動いた。
見上げると、顔を真っ赤にした大河と目が合う。
え?
大河は急にソファーから立ち上がると、いきなり私を抱き上げてリビングを横切り…寝室に入ると、私をベッドに性急に降ろした。
「た…たいがッ!なんで!」
私が真っ赤な顔で大河の方を咎めるように見ると…。
次の瞬間、目を見張るような早業で…着ていたTシャツをくるんと脱がされ、ベッド脇にポイっと投げられた!
「やっ!」
短い叫び声をあげ両腕を胸の前で交差して、抗議の目で大河を見上げると…大河は自分もシャツを脱ぎ捨て、彫刻のように見事な胸筋としっかりと割れた腹筋を晒した…!
なんで⁉︎
大河は私の肩を押してゆっくりとベッドに押し倒すと…鼻がくっつきそうな程の至近距離で…見開かれた私の目を、熱情のこもった瞳で上から見下ろした。
「桃が誘うから…もう俺…我慢の限界だ…。可愛すぎるお前が悪い。
抱きしめられるのも…キスされるのも嫌じゃなかったのなら…その先もきっと嫌じゃないさ…」
出張から昼に戻って社食に行ったら、悠太から桃達は外に食べに出たって聞いて…。
じゃあ社屋に入る前に桃を捕まえようってロビーまで降りたんだ。
ちょうど花蓮が昼受付の当番で…。
『桃との新婚生活はどうなのよ』って訊いてくるから…。
夜中に俺の腕の中で眠る桃がどれだけ可愛いか…。
朝目覚めてキスすると真っ赤になる桃を、どれだけ俺が愛おしく思ったか…。色々教えてやっていたんだよ…。
アレ見ていたんだな。
全然通ったの気づかなかったよ。
あ、言っておくけど、俺がお前の事を好きだって事は、花蓮も光輝も悠太も…桃以外の周りの人間みんな、ずっと昔から知ってるからな!」
なんだ…そうだったんだ…って!
花蓮に一体何を言っているのよ!
しかも、大河が私を好きな事をみんな知ってるって…。
「もう…恥ずかしすぎる…」
顔を赤くして私が言うと、大河は笑ってまた私を強く抱きしめる。
大河の胸に顔を埋めながら、私はふと気付いて顔を上げて大河の目を見つめて言った。
「大河…あのね。私今気づいた…。
私…大河の事を好きかどうかはまだわかんないけど…。
私…大河の胸の匂いは好きよ。何だかとってもいい匂いがする…。
こうして抱きしめられるのも好き…。なんかドキドキするけど…安心できて…幸せって思うの…」
目をつぶって大河の胸の匂いをスんと嗅ぎ…やっぱ好き…ってスリっと胸に頬を寄せると…大河の体がピクンと動いた。
見上げると、顔を真っ赤にした大河と目が合う。
え?
大河は急にソファーから立ち上がると、いきなり私を抱き上げてリビングを横切り…寝室に入ると、私をベッドに性急に降ろした。
「た…たいがッ!なんで!」
私が真っ赤な顔で大河の方を咎めるように見ると…。
次の瞬間、目を見張るような早業で…着ていたTシャツをくるんと脱がされ、ベッド脇にポイっと投げられた!
「やっ!」
短い叫び声をあげ両腕を胸の前で交差して、抗議の目で大河を見上げると…大河は自分もシャツを脱ぎ捨て、彫刻のように見事な胸筋としっかりと割れた腹筋を晒した…!
なんで⁉︎
大河は私の肩を押してゆっくりとベッドに押し倒すと…鼻がくっつきそうな程の至近距離で…見開かれた私の目を、熱情のこもった瞳で上から見下ろした。
「桃が誘うから…もう俺…我慢の限界だ…。可愛すぎるお前が悪い。
抱きしめられるのも…キスされるのも嫌じゃなかったのなら…その先もきっと嫌じゃないさ…」