極上御曹司のヘタレな盲愛
「そんなに昔からみんなをあちこちで威嚇しておいて、私にちゃんと好きだって言ったのは、ほんの昨日の事なのよ。私はずっと、大河は花蓮の事が好きなんだと思ってたの」
「え〜!嘘だろう?マジか!おもしれぇ…今度竜牙に教えてやろう!」
「アイツに変な事、言うんじゃねぇよ」
ウサコ先生と大河のお兄さんの竜牙さんは、歳は違うけれど気が合って、よく飲みに行く仲なんだって。
「でも花蓮と悠太の婚約も決まったって聞いたし、お前達も結婚するんだろ?」
「ああ、俺は今、この瞬間にでもしたいんだけど、後は桃の気持ち次第だ」
「桃は大河と結婚するの…嫌なのか?」
「…ううん…もう捕まっちゃったから…嫌じゃない」
大河がハッとした顔で私を見た。
「ははは!捕まっちゃったか…!それを言うなら、ずっと前からお前は大河に捕まってたぞ。何年か前に竜牙が『パーティーで、将来妹になる娘と久し振りに会ったけど、可愛くてつい頭を撫でてしまった。大河に怒られる』って言ってたし…。大河、お前…竜牙にも桃に近づかないように威嚇してただろ。しかもお前ら兄弟の中じゃ、将来桃が大河の嫁になるって事は、もう決定事項なのな」
「当たり前だろ?兄貴と航我が一番危険なんだよ!遺伝子的に!しかしアイツ…頭なんか撫でてたんだな…許せん!」
「でも、あの時竜牙さんが助けてくれなかったら…。ウサコ先生、今度竜牙さんと一緒に飲む事があったら、あの時は本当にありがとうございましたって伝えておいてね!」
処方箋と診断書を書いてもらって時間を見る。診断書は裁判になった時に必要だからって。
「さてと、もう行かなくっちゃ!」
「もう少し休んで行かなくていいのか?」
「早く戻って仕事をしないと…!さっき、本当に恐ろしいものを見たの。同僚にあんな風に揃って要らないって言われたら、私、3年は立ち直れない…」
「あそこで見ていた女性社員達、みんな今日から仕事ぶりが上がるんじゃないか?」
ブルっと震える私を見て、大河がプッと吹き出して言った。
「じゃあウサコ先生、ありがとう。もう行くよ」
「ありがとう」
「おう、結婚決まったらまた来いよ〜」
2人でウサコ先生にお礼を言って医務室を出た。
「え〜!嘘だろう?マジか!おもしれぇ…今度竜牙に教えてやろう!」
「アイツに変な事、言うんじゃねぇよ」
ウサコ先生と大河のお兄さんの竜牙さんは、歳は違うけれど気が合って、よく飲みに行く仲なんだって。
「でも花蓮と悠太の婚約も決まったって聞いたし、お前達も結婚するんだろ?」
「ああ、俺は今、この瞬間にでもしたいんだけど、後は桃の気持ち次第だ」
「桃は大河と結婚するの…嫌なのか?」
「…ううん…もう捕まっちゃったから…嫌じゃない」
大河がハッとした顔で私を見た。
「ははは!捕まっちゃったか…!それを言うなら、ずっと前からお前は大河に捕まってたぞ。何年か前に竜牙が『パーティーで、将来妹になる娘と久し振りに会ったけど、可愛くてつい頭を撫でてしまった。大河に怒られる』って言ってたし…。大河、お前…竜牙にも桃に近づかないように威嚇してただろ。しかもお前ら兄弟の中じゃ、将来桃が大河の嫁になるって事は、もう決定事項なのな」
「当たり前だろ?兄貴と航我が一番危険なんだよ!遺伝子的に!しかしアイツ…頭なんか撫でてたんだな…許せん!」
「でも、あの時竜牙さんが助けてくれなかったら…。ウサコ先生、今度竜牙さんと一緒に飲む事があったら、あの時は本当にありがとうございましたって伝えておいてね!」
処方箋と診断書を書いてもらって時間を見る。診断書は裁判になった時に必要だからって。
「さてと、もう行かなくっちゃ!」
「もう少し休んで行かなくていいのか?」
「早く戻って仕事をしないと…!さっき、本当に恐ろしいものを見たの。同僚にあんな風に揃って要らないって言われたら、私、3年は立ち直れない…」
「あそこで見ていた女性社員達、みんな今日から仕事ぶりが上がるんじゃないか?」
ブルっと震える私を見て、大河がプッと吹き出して言った。
「じゃあウサコ先生、ありがとう。もう行くよ」
「ありがとう」
「おう、結婚決まったらまた来いよ〜」
2人でウサコ先生にお礼を言って医務室を出た。