コミ障の田口くん
_____
__
私は、前の席に座っている男子に振り返ってもらい挨拶をする。
「ねえ、田口くんおはよう。」
高校生になってから約2ヶ月。
わたしは、前の席の田口くんに挨拶をし続けている。
「いーち」
私が数え始めると少しかおを上げて、でも目は焦点が合わせず挙動不審になる。
「にーぃ」
やっと鼻を掛かるまで長い髪の奥にある目を合わせてくる。
「さーん」
ここで挨拶を返そうと呼吸の音が少し大きくなる。
「しーぃ」
あ、あ……と、声の発声練習を少しする
「ごーぉ…」
「お、おおはよう、虹空にゃんっ!
あ、あぁぁぁー」
「ぷっ、はい、虹空ニャンでーす。」
私は、含み笑いをこぼしながら言った。
田口くんは噛みながらではあるが今日も、ギリ5秒までに返してくれた。
ここ2週間同じタイムだ。
__
私は、前の席に座っている男子に振り返ってもらい挨拶をする。
「ねえ、田口くんおはよう。」
高校生になってから約2ヶ月。
わたしは、前の席の田口くんに挨拶をし続けている。
「いーち」
私が数え始めると少しかおを上げて、でも目は焦点が合わせず挙動不審になる。
「にーぃ」
やっと鼻を掛かるまで長い髪の奥にある目を合わせてくる。
「さーん」
ここで挨拶を返そうと呼吸の音が少し大きくなる。
「しーぃ」
あ、あ……と、声の発声練習を少しする
「ごーぉ…」
「お、おおはよう、虹空にゃんっ!
あ、あぁぁぁー」
「ぷっ、はい、虹空ニャンでーす。」
私は、含み笑いをこぼしながら言った。
田口くんは噛みながらではあるが今日も、ギリ5秒までに返してくれた。
ここ2週間同じタイムだ。