恋とマシンガン
最悪だ最悪だ最悪だ。

なんて日だ…。

1番の親友の結婚式に呼ばれなかったうえに、夫がまさかの元カレで、しかも二股をかけられていたなんて…。

親友と元カレに裏切られていたことを今になって知るなんて…。

「――私のこと、バカにしていたんだろうな…」

そう呟いたら、私の目から涙が零れ落ちた。

きっと2人は何も知らない私をバカにして笑っていたかもしれない。

親友だと思っていたのは、私だけだったんだ…。

彼氏だと浮かれて、もうすぐ結婚かなと思っていたのは、私だけだったんだ…。

「――ハハハ、ハハハ、アハハハハ…」

何だかおかしくなって、笑いが出てきてしまった。

信じていた2人に裏切られるなんて、本当にバカな女だ…。

笑いながらフラフラと歩いている私を周りは不気味だと言うように見ていた。
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