恋とマシンガン
「…あ、ああ…おはよう」

考え事をしていたせいで、あいさつが遅れてしまった。

「山城さん」

「はい」

「ワコさんと話しあうことができました」

直木くんが言った。

「えっ、できたの?」

そう聞き返した私に、
「山城さんのアドバイスに従って、先日ワコさんと話しあいをしたんです」

直木くんが答えた。

そうだ、話しあった方がいいってアドバイスをしたんだった。

「それで、どうだったの?」

続きを急かした私に、
「浮気していませんでした」

直木くんは続きを言った。

「してなかったんだ…」

何だ、浮気じゃなかったんだ。

「実は、ワコさんはマンガとかゲームとかアニメが好きなオタク趣味を持っていたんです」

直木くんは言った。
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