恋とマシンガン
「今、ワコさんのオススメのアニメを見て勉強しているところです」

「そうなんだ、頑張ってね」

そう言った私に、
「はい、頑張ります」

直木くんは返事をしたのだった。

それから仕事に向かった直木くんに、私も仕事に向かった。

自分が出したアドバイスがいい方向へと向かったことに、私はホッと胸をなで下ろした。

正直なところ、不安だったんだよね。

話しあいをした方がいいなんて…うん、我ながら本当にえらそうなアドバイスだ。

でも結果としては、いい方向へと向かったみたいでよかった。

同時に、私も宇奈月さんに自分の気持ちを打ち明けようと思った。

直木くんのようにいい方向に行くことができるかどうかわからないけれど、ちゃんと打ち明けてみよう。
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