恋とマシンガン
宇奈月さんと手を繋いで向かった先は、プラネタリウムだった。

「久しぶりにきました」

そう言った私に、
「僕も久しぶりにきた。

最後にきたのは…そうだな、中学生の時だったと思う」

宇奈月さんは言った。

「そうなんですか?」

「本当は遊園地と迷ったんだ。

もう何年もきていないなって思ったから、こっちを選んだ」

当たり前だけど、考えてくれていたんだ。

そう思ったら嬉しくて、顔がにやけてしまいそうになった。

「喜んでもらえて嬉しいよ」

それに気づいたと言うように、宇奈月さんが言った。

「あっ、えっ…」

変に思われたかも知れない。

今度は恥ずかしくてどうにかなりそうな私に、
「君は本当に見ていて飽きないな」

宇奈月さんが言った。
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