恋とマシンガン
数日経った夜のことだった。

「えっ、お見合い?」

家に帰ったら母親からの着信があったので電話したら、お見合いの話をされた。

「うん、結香も25歳でしょう?

お父さんの知りあいが“娘さんにどうだ?”って言って勧めてきたんだけど」

「相手は?」

「大企業の社長さんで、結香とは10歳年上の35歳よ」

「ふーん」

大企業の社長で35歳か。

どうせ彼氏とは別れたし、いいなと思っている相手も特にいない。

「もし結香が嫌ならば断ってもいいし、お父さんも急がなくていいって言ってるし」

「する」

母親の言葉をさえぎるように、私は言った。

「結香、無理しなくても…」

「無理してないよ。

私もいい年齢だし、周りも結婚するようになってきたし、だからお見合いする」

私は言った。
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