恋とマシンガン
「自分の両親に勧められて見合いをしたんだったらやめた方がいい。

君はまだ若いんだ、他にも相手がたくさんいるはずだ。

その中から将来の伴侶を決めればいい」

ちょっと待て、私は何でこの人にいろいろと言われてるんだ？

仮にも初対面である人間に何で説教まがいなことを言われてるんだ？

「あの、私からも聞いていいですか？」

宇奈月さんの話をさえぎるように、私は言った。

「何だ？」

そう言った宇奈月さんに、
「宇奈月さんはどうしてお見合いをしようと思ったんですか？」

私は聞いた。

「それは、どう言う意味だ？」

「意味も何も、容姿端麗で地位も肩書きもお金も持っているあなたのような人ならば相手は選び放題じゃないかと思うんです。

なのに、どうしてお見合いをしようと思ったんですか？」

私は宇奈月さんの顔を見つめた。
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