恋とマシンガン

「何か理由があるんですよね？」

「理由？」

「例えば…その、ゲイだと言うことを周りに隠したいからとか…」

「僕はノーマルだ。

ゲイでもなければバイでもない」

「じゃあ、何か変な趣味があって…」

「趣味は読書とビリヤードと旅行だが、何が変だって言うんだ？」

「どうしても籍を入れないといけない理由があるとか…」

「周りから結婚を急かされているんじゃないかと心配しているのか？」

「いえ、そんな意味では…」

何なんだ、これは。

「じゃあ、特に理由がないんでしたら結婚をする必要もなければお見合いをする必要もないじゃないですか！」

もうバカバカしくなったので私は呆れながら言い返した。

そもそも、何でこんなことになったんだ？