恋とマシンガン
お互いの今後のために、お互いをよく知るために同居をすることになった訳なのだが…よくよく考えたら、必要がないことだったかも知れない。

ああ言えばこう言う、こう言えばああ言うヤツで、おまけに結婚をする気はないのに何でお見合いをしたんだとツッコミを入れたくなるヤツである。

うまく話に乗せられて騙されたとしか言いようがない。

何で首を縦に振ってうなずいて、そのうえ握手をしてしまったんだよ…。

ただただ後悔しかないこの結果に両手で頭を抱えたくなった。

「サンドイッチを作ったんだけど、食べるか?」

宇奈月さんが聞いてきた。

「サンドイッチですか?」

そう言えば、朝から引っ越し作業で忙しかったからまだ何も食べていない。

「食べます」

私は返事をした。
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