恋とマシンガン
* * *

私が見合いをすることを決意したのは、1ヶ月前に起こったある出来事がきっかけだった。

「あー、終わった終わった」

珍しく定時で仕事が終わったので、私は家に帰るために駅へと足を向かわせていた。

最近は残業ばかりで、早く帰ることができたとしても9時近くになることが多かったのだ。

そのせいで夕食はコンビニ弁当ばかりだったからなあ…。

今日は久しぶりに自炊をしようと思いながら歩いていた時だった。

「あれ、結香じゃん!」

名前を呼ばれて振り返ると、
「えっ、真智子?」

高校の時の友達である若林真智子(ワカバヤシマチコ)がいた。

彼女はウエディングプランナーとして働いている。

「久しぶりー」

久しぶりの再会に、私たちは笑いあった。

「仕事帰りなの?」

そう聞いてきた真智子に、
「うん、そうだよ」

私は答えた。
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