恋とマシンガン
宇奈月さんと一緒に自室を後にしてリビングに行くと、
「ちょっと待ってて」

彼はキッチンへと向かった。

その後ろ姿を見送ると、私はソファーのうえに腰を下ろした。

「はい、お待たせ」

宇奈月さんがサンドイッチを乗せた皿を持ってきて、それをテーブルのうえに置いた。

ギョギョギョッ!?

皿のうえのサンドイッチの出来映えに、私はただただ絶句した。

たまごのサンドイッチ、ハムときゅうりのサンドイッチ、ローストビーフのサンドイッチなのだが、どれも完成度が高かった。

マジか、料理もできるのか!?

どんだけスペックが高いんだよ!?

大企業中の大企業の社長で、美形で、しかも料理もできるって…。

黙ってたらモテ放題選び放題のヤツが、本当に何でお見合いをしようと思ったんだろう?
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