恋とマシンガン
「山城さんの口にあったみたいでよかったよ」

宇奈月さんは言い返した。

満更でもないと言った様子だ。

「何だ?」

「…いえ、別に」

私は宇奈月さんから目をそらした。

どうして彼がお見合いをしようと思ったのか結婚を決意したのかは、この1ヶ月で様子を見るしか他がなさそうだな。

もしかしたら、理由の1つや2つくらい出てくるかも知れない。

「サンドッチに関して何か言いたいことでもあるのか?

西洋わさびが効き過ぎたとかマヨネーズが嫌いだったとか」

そう言った宇奈月さんに、
「違います、サンドイッチはとても美味しかったです」

私は言い返した。

「じゃあ、何だ?

それ以外で何か言いたいことがあるんだったら言えばいい」

「ありません」

続けて聞いてきた宇奈月さんに、私は答えた。
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