恋とマシンガン
宇奈月さんは私の向かい側に腰を下ろすと、
「もしかして、“山城さん”と呼んだのが気に入らなかったのか?」
と、聞いてきた。

「はい?」

何でそう言う風に解釈をしてきたんだ?

「特に気にしていませんけど」

お見合いで会って1週間経っただけの関係である。

恋人同士じゃないのはもちろんのこと、友達だと言う訳でもない。

「結香」

宇奈月さんが私を呼んだ。

「えっ?」

先ほどの名字ではない、名前だ。

何で名前で呼ばれたんだ?

私は訳がわからない。

宇奈月さんはおっと言う顔をすると、
「名前の方が呼びやすくていいな。

“山城さん”は6文字だけど、“結香”だと3文字だ」
と、そんなことを言った。

えっ、文字数の問題ですか?
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