恋とマシンガン
めちゃくちゃ美味過ぎるにも程があるでしょ!

男だったら料理は下手であれ!

悔しいんだか情けないんだか何なんだか。

それでもフレンチトーストを食べてしまう自分は、我ながら現金なヤツである。

「今日は遅くなるんだよな?」

そう聞いてきた宇奈月さんに、
「はい、友達と約束があるので」

私は答えた。

「なので夕飯は作らなくていいです。

遅くなるかも知れないので、先に寝ても構いませんから」

「何時ぐらいに帰ってくるんだ?」

何を聞かれたのかよくわからなかった。

「えっと…まあ、日付が変わらない程度には」

「つまり、0時ぐらいにはなりそうだと?」

「さすがに明日も仕事があるので、そんなにはなりませんけど…」

私は首を横に振って答えた。
< 39 / 135 >

この作品をシェア

pagetop