恋とマシンガン
「と言うか、先にお風呂に入って寝てください。

わざわざ待たなくていいですから」

私は腕時計に視線を向けた。

「すみません、もう時間なので」

そう言うと、私は急いで食べた。

椅子から腰をあげてカバンを持つと、
「じゃあ、行ってきます」
と、言った。

「ああ、行ってらっしゃい…」

宇奈月さんから返事が返ってきたのを確認すると、玄関へと足を向かわせた。

靴を履いてドアを開けると、家を後にした。

「私は中学生か高校生か」

私は息を吐いた。

帰る時間を気にしていた彼はまるで親である。

25歳の大人だから気にしなくてもいいっつーの。

「本当にやれやれだわ」

1ヶ月の辛抱だと、私は何度も自分に言い聞かせた。
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