恋とマシンガン
「話しあう…?」

聞き返してきた直木くんに、
「うん、いろいろと話しあうのよ。

浮気かどうかと聞くのはもちろんのことだけど、彼女と今後のことについて話しあってみた方がいいと思う。

でもキツい口調で問いつめるのはダメだよ。

ケンカになって、別れ話にでもなったら元も子もないからね」

私は言った。

「わかった」

直木くんは返事をした。

「僕、ワコさんと話をします。

ちゃんと話しあって、これからのことを考えます」

そう言った直木くんに、
「頑張ってね」

私はポンと彼の肩をたたいた。

「よーし、そうと決まったら飲むぞー!」

「えっ…?」

ビールジョッキを持ちあげて宣言した直木くんに、私は戸惑った。

いや、ちょっと待って。

「な、直木くん、明日も仕事が…」

「すみませーん、ビールをもう1杯!」

私の声は耳に入っていない様子だった。
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