恋とマシンガン
肩を並べて歩く私たちの間には、1人分の距離が空いている。

その距離を縮めるほどの深い関係には、まだなっていない。

何だか変な感じだ。

心の中で呟いたら、
「さっきの…」

宇奈月さんが声をかけてきた。

「えっ?」

「さっきの後輩と何かあったか?」

「…直木くんと、ですか?」

私がそう聞き返したら、
「他に誰かいるのか?」

宇奈月さんはそうだと言わんばかりに答えた。

「で、ですよね…」

私はそう返事をすると、
「何かあったと言っても…彼に、相談されただけです。

つきあっている恋人が浮気をしているんじゃないかと、相談を受けただけです」
と、宇奈月さんの質問に答えた。

「それに対して、君はどう答えたんだ?」

「ど、どうって…」

何でそんなことを知りたいんだろうか?
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