恋とマシンガン
そう思いながら、
「何かの間違いの可能性もあるから、話だけでも聞いたらいいんじゃないか…と、答えました」
と、私は言った。

「何かの間違いって?」

そう聞いてきた宇奈月さんに、
「間違いは間違いです」

私は答えた。

「だから、その間違いって何だと僕は聞いているんだ」

「え、えっと…友達だったとか仕事関係の人だったとか」

「なるほど」

私の答えに理解したのか、宇奈月さんは納得したと言うように返事をしてくれた。

「宇奈月さんは…」

「何だ?」

「今日は仕事が遅かったんですか?」

そう聞いた私に、宇奈月さんは訳がわからないと言うように首を傾げた。

「昨日は家にいたので、今日はどうして外にいたんだろうと思いまして…」

別に宇奈月さんがどこで何をしようが、私には関係がないことだ。
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