恋とマシンガン
宇奈月さんにつきあっている恋人がいようが何だろうが、そんなものは彼の勝手だ。

とにかく、私には関係がない話だ。

「取引先の社長と食事をしていた」

宇奈月さんが言った。

「えっ?」

「君の質問に答えたんだ」

「で、でしたね…」

宇奈月さんが私の顔を覗き込んできた。

「な、何ですか…?」

いきなり近くなった彼との距離に戸惑いながら問いかけたら、
「君が他に考え事をしていたから」

宇奈月さんが言った。

「――ッ…!?」

何故、バレたし!?

「どうやら君は、顔に出るタイプみたいだな」

宇奈月さんはクスクスと、それはおかしそうに笑った。

「か、顔に出るって…」

「悪いとは言っていない。

むしろ、感情豊かでいいと思ってる」

褒められているんだと、そう解釈してもよろしいでしょうか?
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