恋とマシンガン
「近いうちに、ちゃんと話しあおうと思っています。

ワコさんが他に好きな男がいると言うならば、俺はそれを受け入れます。

彼女がそれで幸せになるなら、俺は嬉しいです」

直木くんは言った。

「…彼女のこと、好きなのね」

そう言った私に、
「はい、好きです」

直木くんは答えた。

「頑張ってね」

そう声をかけた私だけど、我ながら何を頑張るんだと思った。

それでも、
「はい、頑張ります！」

直木くんは返事をしてくれたのだった。

若いな、健気だな…と、そんな彼を見ながら私は思った。

同時に、好きと言うその気持ちだけで前に進める彼をうらやましいと感じた。

私もちょっと前までは、彼のように前に進めたはずなんだけどな…。

自分が年齢をとったことを感じながら、私は仕事に戻った。
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