恋とマシンガン
今日は特に大きなトラブルもなく、誰かと飲みに行く約束もしてないので、比較的早く帰れることになった。

「今日は真っ直ぐに帰ろう」

そう呟いて自宅へと向かっていたら、
「結香じゃん!」

声をかけられた。

えっ…?

私の聞き間違いだと信じたかった。

人違いだと、心の底から思いたかった。

だけど、その声はひどく聞き覚えがあった。

「あー、やっぱり結香じゃん!」

当人が目の前に現れた。

会いたくなかった…。

一生会いたくなかった…。

なのに、何でこの人は私の前に現れたのだろうか…?

「――理美…?」

そう言った自分の声は、恐ろしいくらいに震えていた。

そう、私の目の前に現れたその人は…理美だった。
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