恋とマシンガン
隆介がしつこかったって?

嫌だって断った?

「何よそれ、結局はつきあったんじゃないの!

断ったしつこかったって、最終的にはあいつと結婚してるじゃない!

人から彼氏を奪っておいて、よく“自分は悪くない”ってはっきりと言えたわね!

親友と元カレに裏切られた私の気持ちは無視なの!?

謝罪の言葉のひとつやふたつもないの!?」

「そ、それは…本当に隆介がしつこくて、でも私も断ったんだけど…」

私は理美の胸ぐらから手を離した。

「結香…」

「もう私の名前を呼ばないで!

あんたなんか親友でも友達でも何でもないわ、この最低グズ女!」

バッチーン!

理美の顔に向かって平手打ちをすると、私は早足でその場から立ち去った。
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