【完】一生分の好きを、君に捧ぐ。
中学生になってからの優ちゃんは、結構俺のこと気になってる感じがして……正直いい感じだったんだ。


放課後になると、バイオリンを弾きたがった優ちゃんに、きらきら星を教えてた……。


もうダメ元でも告ろうかなって思ってた矢先にだよ?



優ちゃんは……俺のせいで事故にあった。


最悪だろ。俺さえいなかったら絶対に事故らなかったのに。


その事故で……優ちゃんはずっと意識がもどらないんだ。



うん。今もまだ起きてない。



……ええっと。
その、植物人間っていうの、今はあんまり言わない言葉らしいよ。代わりの言葉は植物状態なんだって。


話それたね……。優ちゃんのご両親には、もう会わないでくれって頼まれてるくらい、勿論恨まれてる。


うん。もうずっと、優ちゃんに会ってないよ。



だけど、俺はやっぱり……優ちゃんに会いたいっていつまでも思ってる。


早く起きてほしいし、絶対にあきらめたくない。



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