【完】一生分の好きを、君に捧ぐ。
どうせかなわない恋なら。
ポンと背中を押すキューピットにでもなりたい。
だって、大賀君のことが大好きだから。
「そうそう、7月にライブするんだよ。Candy Rainで」
「うん、西田さんに聞いた。行きたいなって三人で話してて……」
「来てよ。入場料タダだしね」
「タダなんだ?あ、たしかに。中三のとき、お金払わなかった気がする」
「学園の理事長のコネで使ってる建物だから、使用料タダなんだよ。だから俺らも金とってない」
「そうなんだね。あれってほかには、誰が演奏してるの?」
「近隣の中高生のバンドだね。申請してきたグループだから、今回は知り合い半分くらい」
「へぇ……なんか、やっぱりすごいや」
ほとんどバンドとカムの話で二時間を過ごしてしまった。
あっという間。もう自宅の最寄り駅だ。
「駅から一〇分位かかるから、ここで大丈夫」
「最後一〇分くらいなら送らせてよ」
「えぇ……。ほんとにごめんね」
「そういう時は、ありがとうでいい」
「ありがとう」
「ははっ。うん」
ポンと背中を押すキューピットにでもなりたい。
だって、大賀君のことが大好きだから。
「そうそう、7月にライブするんだよ。Candy Rainで」
「うん、西田さんに聞いた。行きたいなって三人で話してて……」
「来てよ。入場料タダだしね」
「タダなんだ?あ、たしかに。中三のとき、お金払わなかった気がする」
「学園の理事長のコネで使ってる建物だから、使用料タダなんだよ。だから俺らも金とってない」
「そうなんだね。あれってほかには、誰が演奏してるの?」
「近隣の中高生のバンドだね。申請してきたグループだから、今回は知り合い半分くらい」
「へぇ……なんか、やっぱりすごいや」
ほとんどバンドとカムの話で二時間を過ごしてしまった。
あっという間。もう自宅の最寄り駅だ。
「駅から一〇分位かかるから、ここで大丈夫」
「最後一〇分くらいなら送らせてよ」
「えぇ……。ほんとにごめんね」
「そういう時は、ありがとうでいい」
「ありがとう」
「ははっ。うん」