【完】一生分の好きを、君に捧ぐ。
俺の一挙一動に顔を赤らめる葉由は、俺のことが好きだとすぐにわかる。
だけど葉由なら、俺の一挙一動に顔を赤らめるはずがない。
葉由は、一体だれに、恋してるの。
俺を見て。
お願いだから、思い出して。
『はーくん』
またそう呼んでほしくて。
二人で連弾した「ラ・カンパネラ」をピアノで弾いて見せた。
でもだめで、ポニーテールを引っ張ってみた。
だけど、全然届かない。
バイオリンで、むかし散々練習したきらきら星を弾いたときは、初めて聴いたみたいな顔をして。
……なんで思い出してくれないんだよって、気付いたら涙が溢れていた。
だけど、葉由は言ってくれた。
俺の歌った曲が、中学のときの葉由を支えたんだ、って。
「それ……俺、泣いていい?」
もう、堪え切れなかった。
俺を知らない葉由と付き合うのは……思ったより、苦しすぎた。
だけど葉由なら、俺の一挙一動に顔を赤らめるはずがない。
葉由は、一体だれに、恋してるの。
俺を見て。
お願いだから、思い出して。
『はーくん』
またそう呼んでほしくて。
二人で連弾した「ラ・カンパネラ」をピアノで弾いて見せた。
でもだめで、ポニーテールを引っ張ってみた。
だけど、全然届かない。
バイオリンで、むかし散々練習したきらきら星を弾いたときは、初めて聴いたみたいな顔をして。
……なんで思い出してくれないんだよって、気付いたら涙が溢れていた。
だけど、葉由は言ってくれた。
俺の歌った曲が、中学のときの葉由を支えたんだ、って。
「それ……俺、泣いていい?」
もう、堪え切れなかった。
俺を知らない葉由と付き合うのは……思ったより、苦しすぎた。